利きだしリサーチ報告と考察

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先日、行いました日本人の味覚調査「利きだしチャレンジ」のリサーチ報告と考察を致します。

そもそもこのイベントは、京料理講座の開設記念イベントとして、また日本食の無形文化遺産登録への推進をめざして実施いたしました。

 

利きだしチャレンジの様子

 

さてさて、気になる結果を報告いたしますねッ。

 

まず、昆布の正解率は高めでした!パチパチ ヾ(=^▽^=)ノ
カツオといりこを間違える方が多い傾向がみられました ( ̄▽ ̄;)

 

理由として考えられるのは、同じ魚系だから?

また、3種類の”だし”を飲み比べる調査では、一つ飲んで当てる場合と比べて正解率がグッと上がります。やはり、飲み比べるとわかりやすいということでしょうね。

 

利きだし

KBS京都の取材があり、テレビニュースで放映されました。

 

”だし”のうま味物質としてはグルタミン酸とイノシン酸が挙げらます。これらのうま味物質はさまざまな食品に含まれており、グルタミン酸は昆布や野菜などに、イノシン酸は魚や肉類に多く含まれています。

昆布のうま味物質はグルタミン酸であるためわかりやすいようですが、いりこに含まれるうま味物質もかつおに含まれるうま味物質もどちらもイノシン酸であるため、違いがわかりにくかったのかもしれません。
うま味物質は単独で使うよりも、アミノ酸であるグルタミン酸と核酸系うま味物質のイノシン酸を組み合わせることで、うま味が飛躍的に強くなることが知られています。
日本料理の”だし”は、イノシン酸が多いかつお節とグルタミン酸を多く含む昆布の2つを使って取るといいことが科学的に実証されましたね。

ご協力頂きました試験者の皆さん、本当に有難うございました。

 

 

2013年04月09日
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