女の人たちが“心地よく過ごせる朝型ライフスタイル”のススメ

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朝型のライフスタイルを提案したポータルサイト「朝時間.jp」。朝を心地よく、楽しく過ごすための工夫がたくさん詰まったこのサイトを運営するアイランド株式会社の代表・粟飯原理咲さんに、朝の過ごし方のトレンドについて聞きました。

 

朝時間の過ごし方に

 こだわりをもつ人が多い

 

ーー 「朝時間.jp」は、いつ立ち上げられたのですか?

 2006年です。アイランドとしては、「おとりよせネット」「レシピブログ」に次いで、3番目に立ち上げたサイトです。

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ーー なぜ、「朝」に着目されたのでしょう。

 これは、セレンディピティ。偶然の発見でした。いくつかのヒントやキーワードがあって、それを集合したら「朝」だな、と。

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ーー といいますと?

 まず、「おとりよせネット」で、朝ご飯のアイテムにこだわりをもってお取り寄せをする人が多いなって、あるとき気がついたんです。朝ご飯って、みんな食べるものが決まっているでしょう。朝パン派の人はおいしいバターとか、ご飯派の人はこだわりの納豆とか、味噌汁のための味噌とか、自分なりの“マイこだわりアイテム”を持っている人が意外と多かったんです。それで「朝っておもしろいね」って。朝に着目したきっかけはこれでした。そう思って周りを見ていたら、いろんな朝の情報に自分なりに気がつくようになったんです。ちょうど、ヨガがすごくブームになっていたり、ロハスという言葉をよく聞くようになった頃で、「女の人たちが、これから心地よく過ごしたいなって思うライフスタイルって何だろう」って考えた時に、「あ、朝型っていいんじゃない?」って。

 

ーー そうして「朝時間.jp」が生まれたんですね。

 はい。2006年当時はまだ、「朝活」という言葉もありませんでしたし、女性向けのウェブサイトは、グルメやファッション、ビューティといったジャンル別のものが多くて、時間で区切ったサイトはありませんでした。「ないなら、やってみよう!」という思いもありましたね。

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ーー スタートから8年が経過しました。

 そうですね。先立ち上げた翌々年、2009年くらいになると、朝活がメディアで大きく取り上げられるなど、朝活ブームが訪れました。私たちが「朝時間.jp」を立ち上げた直後は、「朝時間って何?」って、ピンと来ない時期もあったのですが、その頃、一気に定着しましたね。

 

ーー アクセスは、やっぱり朝が多いんですか?

 はい、朝だけでなく、「朝から」ですね。昼も夜も見ている人がいます。たとえば、「レシピブログ」は、お昼前や夕ご飯前などに、ぐんとアクセスが増えるんですが、「朝時間.jp」の場合には、朝、ぐーんとアクセスがあって、その後もずっと一定ですね。夕方に見ている人も意外と多いんですよ。

 

ーー おもしろいですね。

 夕方に見ている人たちに話を聞くと、朝型じゃない人が結構いるんです。「自分は朝型じゃないんだけど、清々しい気持ちになりたいとか、ちょっと癒されたいとか、そういう気持ちの時に見てる」、と。朝というシーンにまつわる気持ちに女の人は引かれるのかな、とも思いますね。

 

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ーー 女性は、潜在的に朝への憧れがあるのでしょうか。

 はい。すごくあると思いますし、年々強まっているなと感じます。女性の場合は特に、美容という観点が、朝型ライフスタイルへの憧れの要因になっているように思います。朝型にすることで体の調子はもちろん、肌の調子が良くなるって実感する人がすごく多いですから。

 

ーー なるほど。朝型に切り替えるためのポイントについては、どうお考えですか?

 夜の過ごし方ですね。朝型への切り替えに失敗してしまう人の多くは、寝る時間など、夜の過ごし方を変えずに、いきなり朝だけ早く起きようとしています。ですから、いかにして夜早く寝るかや、睡眠環境をどう良くするか、といったことを「朝時間.jp」では、しっかり提案しています。

 

朝時間は

 ウチからソトへ

 

ーー この朝型ライフスタイルというトレンドは、東京で生まれたものなんでしょうか。

 そうだと思います。夜型のライフスタイルというのは、東京でとても顕著ですから。終電の時間を超えても、あんなにたくさんの人が働いているような街ってそうないですよね。その上、通勤時間も長いから、朝をうまく活用したいという思いを持っている人がたくさんいるんだと思います。

 

ーー 朝型生活をする人たちのおもしろいエピソードを教えてください。 

 そうですね。私たちが「朝時間.jp」を始めたときは、家のなかの朝時間をどう充実させるかっていう時代でした。そこから、どんどん時代が「ソトアサ」や「シェアアサ」など、人と朝時間をシェアする方向へ進んでいっていますね。東京だと最近は、「朝から大学に行って学ぼう」とか、「朝坐禅をみんなでやろう」などという話をよく聞きます。そんなトレンドの中でスゴイのが「エクストリーム出社」。

 
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ーー  エクストリーム?? 

 エクストリーム出社というのは、朝から考えられないアクティビティをして素知らぬ顔をして定時に会社に行くというレジャーです。朝から山ひとつ登って来たよとか、カヌーして来たよとか。それをツイッターでつぶやくんですね。エクストリーム出社協会というものまでできています。すごくエッヂィな面白い朝の過ごし方ですよね。

 

ーー  ほかにはどうでしょう。 

 東京では、朝から開いているカフェがとても増えています。ソトアサごはん会を開く女子グループがとても増えていますね。『いつかティファニーで朝食を』という女の子たちがいろんなカフェに朝ご飯を食べにいくマンガがすごくヒットしているのですが、それを実践していたり。表参道には、朝7時から行列ができているカフェもありますよ。

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ーー  粟飯原さんご自身は、どんな風に朝を過ごされていますか?

 起きるのは、6時くらいです。過ごし方は、日によって違うんですが、家の近くに朝早くからおいしいパンを焼いている有名な朝カフェが何軒かあるので、日替わりで寄って出勤したり、気分を変えたいときには、外国の人しかいないカフェに行ったりもします。「朝時間.jp」をやっていることもあって、朝活会に呼んでいただくことも多いですね。

 

ーー  毎日、決まってすることはありますか。

 窓を開けて風を感じることかな。朝起きたら、日の光を浴びて、家のなかにその日の風を通すんです。これはおすすめです。あとは、私はとても食いしん坊なので、朝ご飯に何を食べるのかを、夜から考えていますね。朝時間って、かならずしも早起きである必要はないと私は思っています。ポイントは、朝起きてからの1、2時間をどう気持ちよく過ごすかということ。そうすれば、先に楽しい朝時間が始まって、これがもっと早く始まったらいいなって、徐々に起きる時間を早めていけばいいと思います。「京都朝げいこ」も、そんな朝時間の楽しみのひとつですよね。

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文=清塚あきこ 撮影=studio Fit 場所=「京都朝げいこ☆フェスタ2014」

2014年05月19日