“アサスタ”連動企画:【特集】講師に突撃インタビュー② 「心ゆさぶる文章講座」 編
書くことに慣れ、書くおもしろさを体で感じていただくことが目的です。 by コミュニケーション研究所 代表 竹林先生
—- 「心ゆさぶる文章講座」次は4回目の開講ですね。特別な感想などありますか。
手応えが、より確かなものとなってきました。
通算4回めとなりますが、実は毎回、少しずつ内容が変わっています。講座を通じてお伝えしたい本質に変わりはないものの、伝え方を微調整して変えています。
夏場所の感想は、提出いただく課題作文が質量共に充実していること。文章に合った写真やイラストを付けてくださる方もおられて、楽しく読ませていただいています。
—- そもそもこの講座をするきっかけや背景など教えていただけますか。
いま、日々の暮らしの中で、手紙を書く機会はほとんどありません。一方でインターネットの普及により、メールをまったく書かない人など、まずいないでしょう。ブログやTwitter、Facebookなどのソーシャルメディアも含めれば、以前より文章を書く機会は飛躍的に増えているはずです。
では、あなたの文章は、あなたが思ったとおりに相手に伝わっているでしょうか。
限られた文字数で、言いたいことを伝わるように表現するのは、実はそれほど簡単なことではありません。まず、わかりやすい文章を書けるようになること、さらに相手の心に刺さる文章を、一人でも多くの人が書けるように。そんな願いを込めて文章講座を開催しています。
—- この講座で伝えたいの魅力や受け止めて欲しいことって何だと思われますか。
ことばに対する感度を高めてほしい。
これだけです。例えば、絵画なら描かれているすべてのものに、画家の意図が込められています。優れた文章も同じ。使われていることばの一つひとつに、書き手の思いが込められているのです。
—- そうですね。なんといっても「心ゆさぶる文章講座」と名づけられてますからね。
だから文章を書くときにも、伝えたい思いを込めてことばを選んでください。最初は、少しめんどうくさいかもしれません。でも、たとえ短いメールを書いている時でさえも「このことばで、私の言いたいことが相手に伝わるかな?」と、一瞬でいいから自分に問い直してみるのがコツです。それだけで、世の中から多くの誤解が消えるはずです。
—- でもやっぱり文章を書くって難しそうですよね。講座で工夫されている点などは?
人の話を聞くことと、ひたすら書くことを求めます。
1時間の講座だけでは時間が足りないので、毎回課題を出します。書くことに慣れ、書くおもしろさを体で感じていただくことが目的です。
また人の考え方、感じ方を知ってもらうために、毎回二人一組でのディスカッションの時間を設定しています。あるテーマについて、まず自分で取り組み、他の人の意見を聞くことで、考え方・感じ方が人それぞれであることを理解していただきます。同時にその過程でモチベーションも上がるようです。
—- 竹林先生ご自身は、この「京都朝げいこ」で講師をしていて得たことなどはありますか。
「人に何かを教えることは、自分にとって最高の学びとなる」ことに気付いたことです。
文章を書くことの楽しさ、奥深さ、難しさについて、毎回新しい気づきを得ています。自分が気づいたことをお伝えするには、どう説明すればよいか。この問題意識が、気づきをさらに深め、自分の知恵として定着させてくれる。得がたい学びのプロセスに、自分が組み込まれていることを実感します。
—- 講座の受講を考えておられる方にメッセージをいただけますか。
文章を書く目的は、思いを伝えることです。思いがまちがいなく伝わるためには、相手の受け止め方を知ることが必要です。人の話を聞くのは、相手の感じ方を知るための格好の訓練となります。私がそのお手伝いをさせていただきます。
—- では、竹林先生にとって「朝」はどんな時間ですか。
「朝ほど貴重な時間はない」
とにかく早起きです。時には日付が変わるとすぐに起き出すこともあるほど。これを朝時間と呼ぶかどうかは見解の別れるところでしょう。ともかく、人が起きていない時間は、誰にも邪魔されず、自分のためだけに使うことができます。学びに、遊びに、考え、走り、もちろん仕事に集中するにも最高の時間、それが「朝」です。
毎朝1時間、1年で365時間なら、365÷24=15.2。ざっと丸々2週間分にもなります。2週間を好きに使っていいと言われたら、あなたは、自分の未来のために何をしますか。
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竹林篤美(コミュニケーション研究所代表)
コミュニケーション研究所代表、理系ライターズ・チームパスカル主宰。ライター、プランナー、マーケティング&営業コンサルタント。中学生の頃からの文学部志望、将来の望みだった書くことを生業の一つとし、コミュニケーション関係のプランニングやコンサルティングに携わっている。1000回を超えるインタビューで培ったノウハウを活かして『聞術/問術』を開発。書くことを生業の一つとし、コミュニケーション関係のコンサルティングに携わっている。著書、共著多数。